秩父市移住推進事業 公式サイト「プチ移住 秩父」

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移住してきた人

あだちしじま ゆみこ
足立志次磨さん 由美子さん

木工職人・店舗経営
ものづくり・職人
ツグミ工芸舎

    ①移住のきっかけ

    ①移住のきっかけ

    ーーー移住先を秩父に決めた経緯と、どのように物件を探されたのか教えてください。

    【由美子さん】 
    都心と田舎の中間の狭山市に住んでいたのですが、そこに住みながら移住先を調べていました。 
    物件は移住する、1~2年前から探しはじめて、8箇所から10箇所は見ていました。
    見た物件は急斜面のところが多く、子どもが小さかったのもあり、危ないと思ってその時はやめて狭山市に住んでいました。その後もいいところがあればと思い、秩父の不動産屋のホームページは見ていました。少し時間がたった後、不動産屋から紹介されたのが今住んでいる所でした。狭山市の家の場所は住宅街で、工作物を作る時に音が出しにくかったんです。また子どもが小さかったので田舎で住みたいという思いがありました。
    【志次磨さん】
    最初に今の場所を見た時は、自然も豊かですごい大きな建物で良い所だなと思いました。
    作業場になるような建物があったらいいなと思っていたので。
    【由美子さん】
    沢から水を引いて蛇口から天然水が出るのもここを決めたきっかけですね。

    ②住まいについて

    ②住まいについて

    ーーー2012年にお店(番場町)ができてからはそちらに住んでいたのですか?

    【由美子さん】
    工房からだと、子どもの学校に通いづらかったので市内のお店に住んでいました。飲食店もあり、食事もしやすいですし、工房には通うスタイルでした。夏休みの時には皆で工房に来たりしました。
    これからは、子どもたちが手を離れてきたので、工房に拠点を戻そうかと思っています。
    番場町が拠点だとお店とや仕事があり、なかなか工房に来れず、敷地が草木で生い茂ってしまっていました。

    ーーーこちら(工房)の山あいでの暮らしはどうですか?

    【由美子さん】
    山側の畑は動物が食べてしまうので、作るのは難しかったですね。
    今は畑を家の裏に移し、そこに柵を作って動物が来ないようにしています。
    前は、動物のレストランみたいになってましたからね(笑)
    一番美味しい時に取られてしまって。
    動物たちも緊張感がなくて、鹿やイノシシが親子で玄関近くまで来てたりしていました。

    【志次磨さん】
    ここは虫がいっぱいいるから、虫が苦手な人はちょっと大変かもしれません。
    【由美子さん】
    平気かと思っていたんですけど、大きいクモとか※1わっくさとかもいっぱいいたので最初はかなり驚いたんですが今は慣れました(笑)
    【志次磨さん】
    ここ(工房)は、標高400Mくらいあるので雪が降ると溶けないですね。 地域の人たちで雪かきをしますが、雪かきする人が少ないとしばらく動けない状況になることもあります。

    ※1 秩父の方言でカメムシのことを「わっくさ」という。

    ③ウッドスタート事業への関わり

    ③ウッドスタート事業への関わり

    ーーー秩父市の※2ウッドスタート事業に奥さまが携わられていたお話を聞かせてください。

    【由美子さん】
    おもちゃコンサルタントという資格を、東京おもちゃ美術館で取得していました。
    埼玉県で秩父が一番木が多いところなのにウッドスタート事業が埼玉にも秩父にもなかったので、森づくり課の方に相談し、当時の方に一緒に立ち上げを手伝ってもらって始まりました。

    ーーーウッドスタート事業を市に承認してもらう為に、イベントを開催されたと聞きました。どんなイベントですか?

    【由美子さん】
    「秩父の森のおもちゃ美術館」というイベント名でウッドスタートが事業始まる前の年に開催しました。
    どうせやるのなら、秩父の木のおもちゃで遊んでもらったらいいなと思い、秩父で採れた12種類の木を鍵盤にして、木琴を作りました。
    その時も森づくり課や、ともちゃん(※3浅見箸さん)にお箸を作るワークショップをイベント中に開催してもらいました。
    私たちの想いに共感し、興味を持ってくださった方と一緒に実施しました。それが盛況で、皆さん楽しんでいただいたと思います。

    ーーーそこで※4「TUMICCO」という木のおもちゃが誕生してそれを10ヶ月検診の乳児に贈ろうという事業が始まったんですね。TUMICCOのデザインは由美子さんがされたのですか?

    【由美子さん】
    デザインや企画、おもちゃのコンセプトを作ったのは私です。
    積み木部分のところは主人で、風呂敷のデザインは秩父のデザイナーの方に、風呂敷の織りは※5新啓織物さんにお願いしました。
    秩父の山の材料とか秩父の技術や財産、能力、デザインや織物を子どものためのおもちゃに繋げるのが面白いんじゃないかと考えました。オール秩父の人で一個のおもちゃを作ったらどうかなって思って。一個のおもちゃから秩父の歴史が感じられるものをコンセプトにしました。積み木の部分は、三角屋根の織物工場を模して作っています。
    それを全国公募のコンペに応募して採用されたという経緯です。
    頼まれて作ったものではなくて、こういうのがいいんじゃないかと思い作ったものなんです。

    ーーー息子がもらったTUMICCOが家にあるんですが、他の積み木と比べると、硬さが全然違います。やわらかさがあるので面白がって子供が噛んだり、爪を立てると跡が残るんですよね。木のやわらかさが、子どもを思う優しさのように感じました。

    【由美子さん】
    秩父の山のスギ、ヒノキ、サワラを使わなきゃいけないというお題があったんです。積み木とかってもう少し硬い材木を使うんですよ。今はスギだけを使っています。
    子どもの残した爪跡が残るのもいいかな。と思っています。

    ーーー秩父で、木のものづくりを始めたきっかけは何ですか?

    【志次磨さん】
    材料が豊富にあったのと、今ある工房の前に建っていた古民家を解体した時の古材がいっぱい出たのでそれを使ってみたいなという気持ちがありました。
    古材は古材の魅力があって、新材は新材の魅力がありますね。今は両方を使っています。



    ※2 ウッドスタート事業とは「木」を真ん中に置いた子育て・子育ち環境の整備をし、子どもをはじめとする全ての人たち が、木のぬくもりを感じながら、楽しく豊かに暮らしを送ることができるようにしていく取り組み。

    ※3 浅見箸→昭和36年から続く秩父の老舗箸職人(つながるインタビューでも紹介している)

    ※4 TUMICCO(つみっこ)→秩父の木から作られた積み木のおもちゃ。新啓織物が作った風呂敷に包まれている。写真参照

    ※5 新啓織物(あらけいおりもの)→秩父銘仙の織元

    ーーー子ども用の木のスプーン(ベイビースプン)が作られたきっかけを教えてください。

    【志次磨さん】
    長男が幼稚園に入るタイミングで、給食を食べるスプーンが必要だったんですけど、市販の物はプラスチックばかりで。試しに古材で作ってみたらなかなか評判が良かったので作り始めました。持つところのカーブやスプーンの深さとか、ちょっとした作りで全然違うんですよね。使いやすいようにと思って作ってるんですけれど、赤ちゃんによってもそれぞれですから、自分の子どもたちに使ってもらい試行錯誤しながらベイビースプンという一つの商品ができあがりました。

    ④移住してみて感じたこと、これから移住する人へ

    ④移住してみて感じたこと、これから移住する人へ

    ーーー先輩移住者として実際に田舎暮らしの魅力や大変だったところなどはありますか?

    【志次磨さん】
    子どもがいるとやっぱり学校や病院が近くにないと大変だと思います。
    夫婦だけや一人で生活するのであれば、自然が多いところでのんびり暮らせるのはいいですね。
    工房の場合だと生活水が沢の水なんですよ。台風で大雨が降ると止まっちゃったりとか、トイレが流れないとか、洗濯ができないとかいろいろと大変なこともあります。
    【由美子さん】
    でも、水は普段無料で天然水です(笑)

    【由美子さん】
    工房では車がないと絶対に厳しいですね。
    工房に行くのには車が必要なので、夫は車を使っていました。所有の車は一台でしたので、番場町に私(由美子さん)が一人の時に、子どもが熱を出した時は学校までタクシーで行ったことがあります。秩父は市内も郡内も車がないと動きづらいところがありますね。
    長期に渡って住むと考えた時に、本当に大丈夫なのか考えたほうがいいんじゃないかな。
    今いいっていうのは、ずっといいかっていうのはわからないですからね。不便なところに住むにはしっかり考えるのは重要ですね。

    【ツグミ工芸社 百菓店ひぐらしストア】
     埼玉県秩父市番場町11−13

    ご主人の志次磨さんが手作りした木の道具やおもちゃを中心に2ヶ月に一度程、企画販売しています。

    ツグミ工芸舎 足立志次磨さん、由美子さん

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    足立志次磨さん、由美子さんご夫妻はアメリカで出会われニューヨークで生活されていました。
    日本に帰国後は埼玉県狭山市に住まれ、田舎暮らしがしたいとの思いで物件探しを始め
    2004年にお子さまが当時3歳、ご夫婦は30代前半で秩父に移住されました。
    2012年に秩父市の番場町に「ツグミ工芸舎・百果店ひぐらしストア」をオープン。
    ご主人の志次磨さんが手作りした木の道具やおもちゃを中心に2ヶ月に一度程、企画販売しています。 
    東京おもちゃ美術館のおもちゃコンサルタントでもある由美子さんが、秩父市のウッドスタート事業の立ち上げに関わり、木のおもちゃ「TUMICCO」つみっこが誕生します。
    現在は、お店のある番場町と秩父郡の山中にある工房の二拠点で生活されています。

    Copyright© City of CHICHIBU All Rights Reserved. 掲載記事、写真の無断転載を禁止します。
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