秩父市移住推進事業 公式サイト「プチ移住 秩父」

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移住してきた人

せきかわあさこ
関川亜佐子さん

レンタル銘仙店経営
起業・フリーランス
イロハトリ オーナー
  • 1982年生まれ
  • 茨城県古河市出身

秩父に移住した経緯。住む前と住んだ後のイメージの違い

秩父に移住した経緯。住む前と住んだ後のイメージの違い

 私は地域おこし協力隊の制度を利用し、秩父銘仙(ちちぶめいせん。大正から昭和初期にかけて人気を博した、女性の手軽なおしゃれ着。http://www.meisenkan.com/chichibumeisen/ )のPRをするために移住してきました。秩父に来ることに対して不安は正直無かったですね。秩父は東京が近いじゃないですか。元々東京に住んでいたので友人とか親族も東京に多いですし、何かあればすぐに出られる場所にあるので、そんなに生活が変わったという印象がありませんでした。秩父ってすごく山奥に行くようなイメージを持つ人もいますけど、「埼玉県に引っ越した」くらいの感覚です。新しい所に行って、新しいことを始めることになりましたが、今までの生活の何かを捨てることなく移って来れたな、という気がしているので特に不安は無かったです。
 秩父に最初に来たときは観光でした。その時に、観光地だけどみんな普通に生活しているなっていう印象があって、住む前と住んだ後のギャップはあまり無かったです。ちょっとイメージと違ったのが、秩父は東京に出るのがすごく楽だなと思っていたのですが、意外と秩父の人は車で熊谷とか北の方に行きますよね。なのでイメージしていた生活圏が合ってなかったかな、とはちょっと思いました。

地域おこし協力隊になった経緯

地域おこし協力隊になった経緯

 協力隊になる前は、都内で会社勤めをしてました。メーカー系で電話交換機の保守事業の会社です。そこには大学卒業してから入ったので11年間務めたことになります。で何でしょうかね、30歳超えたくらいからちょっと転職は意識するようになりました。同じ道で行くという選択もありましたけど、新しい事に挑戦したいとか、もっと自分に好きな事を人生においてやっていけるんじゃないかなという思いがあって、転職活動自体は秩父に移住してくる1~2年くらい前から行っていました。ただそれほど大きなことはしてなくて、インターネットで調べたりとか、観光ついでにどんなところか調べてみたりとか。そのぐらいだったんですけど、秩父は銘仙の協力隊として私の前に二人、PRをやっている先輩がいて、その先輩の活動はインターネットで調べていたんですよね。面白そうだな、どんなことやっているのかなとか興味をもって見守っていた期間が1~2年ありました。
職種は特に着物関係と決めていた訳ではなく、「何か物づくりができたらいいな」という漠然とした気持ちはありました。着物関係ってなかなか産地への転職も移住も難しいところがあるじゃないですか。出来たらいいけど現実的に厳しいかなという気持ちの方が強かったので、最初はアパレル系とか建築系とか、色々幅広く探していました。その中で秩父銘仙PRの協力隊の募集が出たので応募したという感じです。

地域おこし協力隊の活動。~秩父銘仙に触れて~

地域おこし協力隊の活動。~秩父銘仙に触れて~

 協力隊の時は、銘仙のPR活動ということで、市から依頼されるイベントに出たり、銘仙を使ってまちを盛り上げる事等をやらせていただきつつ、私自身は銘仙を作る修業に明け暮れていた3年間だったな、という印象です。実際に銘仙を作っている機屋さんが残っていて、そこで作り方を教えていただくことに大半を過ごしていた感じです。
 銘仙に関して感じたことは、『秩父は産地』だなということでした。秩父には銘仙を作る機能は残っているんですが、『着る』という機能が無かったというのを秩父に来て感じました。街中を歩いていても着物を着ている人はほとんどいないですし、「昔は作っていたわよ」っていう人はいっぱいいるのですが、「着ているわよ」っていう人はあまりいないんだなと最初に来て感じました。
 銘仙を作っていこうと思ったら、やはり着てくれる人を増やさなくてはいけないんだろうなということは協力隊をやりながら感じていて、着る機能を自分の方で提供していきたいなとは思っていました。

銘仙レンタルショップ『彩機織(イロハトリ)』を起業

銘仙レンタルショップ『彩機織(イロハトリ)』を起業

協力隊の任期後は、銘仙のレンタルを街中で行い、別の場所で銘仙を作る機屋を構えてやっていきたいなと思っています。銘仙レンタルショップは、任期中に起業しました。店の名前は『銘仙イロハトリ』という名称でやっているのですが、実は正式には漢字表記で『彩機織(イロハトリ)』と書きます。名前に対する想いとしては、着物を知るきっかけになって欲しいなというのがあるので、物事のはじめの「いろは」と、埼玉県で機屋をやっているんだよということで、埼玉のキャッチコピー「彩の国(さいのくに)埼玉」の「彩」の字を「いろどり」と掛けて使っています。埼玉県の機屋で着物のきっかけになればいいなという思いで『イロハトリ』と名付けました。
 この事業の計画は、協力隊になって早い段階から決めていました。やはり芯にあるのは銘仙を作りたいというところなんですが、やはり就業が難しいんですね。機屋さんはあるのですが、そこで雇ってもらうのは難しいだろうなとは早い段階で気づいていて、自分で起業しないとやっていけないんだろうなという思いは漠然とありました。ただ銘仙だけ作っていても食べていけないだろうなということで、協力隊をやりながら着る機能のレンタル事業をやってみて、これが軌道に乗れば同時並行で銘仙を作っていくこともできるんじゃないかなという気持ちに協力隊2年目から思い、起業に向けて動き出した感じです。

レンタル銘仙を開業して一年

レンタル銘仙を開業して一年

 このお店がある建物は秩父ふるさと館と言って、元々は銘仙問屋が使っていた建物なんですね。そしてこのお店はその中にある蔵を改装してやっています。ここは銘仙ゆかりの地ということもありますし、私が修業させていただいていた逸見織物さんが元々この建物でお店をやっていまして、そのツテでこの場所を紹介いただきました。
 まだ始めて一年(2019.11現在)になるかならないかですが、少しずつ定着してきたかなという印象は受けています。お客様は観光の方が多く、ネットで調べてきていただく方が多いのですが、それがだんだん数が増えてきたなというのは感じているところです。ただ、まだ秩父の人に知られていなくて、そこをどうにか伸ばしていけたらなと思っているところです。その中でも、少しずつ秩父の方が「七五三の時に着たい」とか「成人式で着たい」と言っていただけることも増えてきたので、観光客だけでなく秩父の人にも愛されるお店になりたいと思っています。
 起業してみて大変なのは、まだ自営業のリズムに慣れないところですね。今はほぼ休みも無く動いているような感じです。そこは今後うまく折り合いをつけていかなければと思っています。逆に良かったことは、やはり生の意見を聞けることです。これから新しい銘仙を作っていく中で、銘仙を着てくれた若い人達がどんな柄が好きなのかとか、どんな思いで着物を着るのかなど、随時自分の感覚をアップデートしていけるのが良かったなと思っています。
 銘仙の今後を考えていくと、今は秩父に来ないと銘仙を買ったり着たりできない状況なんですよね。例えば東京でも、気軽に銘仙を着られるショップを開くとか、通信販売などでレンタルを全国的に広めていくとかをやっていけたらなと思います

秩父での生活。これからの秩父について

秩父での生活。これからの秩父について

 秩父に来て生活はガラッと変わりましたが、前の生活を維持しているところもあります。友人が都内に残っているというのがありますので、遊びに出るとか美味しいもの食べに行くとかでは都内に出てしまうことも多いのですが、秩父でできた友達もたくさんいるので、その方たちと秩父を発掘してみたりとかキャンプしてみたりとかは新しいことをやってみています。後は仕事の一環でもあるんですが、庭でバーベキューはじめました。銘仙を作る過程で蒸し器が必要で、庭で炭をおこして反物を蒸したりしているのですが、その余った炭を使って焼きいも焼いたんですよ。これがすごく楽しくて、ソロキャンプ楽しいなあという気持ちになったので、これから趣味としてもソロキャン推していきたいなと思っています。
 秩父の良いところは、魅力がたくさんあるところだと思っていて、イベントはめちゃ多いですよね。お祭りも美味しい物もたくさんありますし、温泉も色々な効能のある温泉が点在しているじゃないですか。秩父に来て3年経つのですがまだまだ回り切れていなくて、秩父は住み続けて魅力が発掘できる場所なのかなと思います。なので飽きない土地だなと感じています。
 また秩父は、良いのか悪いのかわからないのですが、「変わらない」という気風があるかと思います。それが伝統を守っているということにも繋がりますし、逆に何か新しいことをやろうとした時に仲間を見つけづらかったり、変化をネガティブに捉える人とは難しいのかなと思う時があります。新しい事でも、地元の人達と一緒に取り組めるようになればより面白くなるかなと思います。

レンタル銘仙イロハトリオーナー 関川亜佐子さん

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茨城県出身。2016年より秩父市の地域おこし協力隊として、秩父銘仙のPR活動に携る。3年の任期を終え、秩父の街中にレンタル銘仙『イロハトリ』をオープン。任期中の活動や、起業に至るまでの経緯。これからの銘仙についてインタビューしました。

Copyright© City of CHICHIBU All Rights Reserved. 掲載記事、写真の無断転載を禁止します。
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