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移住してきた人

おがわゆうた
小川雄大さん

喫茶店経営
起業・フリーランス
喫茶カルネ
  • 1984年生まれ
  • 静岡県静岡市出身

喫茶カルネ店主 小川雄大さん

静岡県静岡市出身。お店のインテリアに秩父の作家さんのものを使うなど、おしゃれなご夫婦。奥様の出身地、秩父で2015年に喫茶カルネをオープン。秩父でお店を始めたきっかけや、東京での修業時代について。小さい街秩父でのお客様との距離感についてインタビューしました。

秩父に移住し、『喫茶カルネ』を始めた経緯

秩父に移住し、『喫茶カルネ』を始めた経緯

私は静岡県出身で、秩父は妻が出身地ということもあり、秩父に移住しました。以前はテレビの制作会社に就職し、そこでADとディレクターとして4年間働いていました。その会社にいる時に妻と出会い、将来カフェをやりたいと二人の気持ちが一致して、会社を辞めて3年間、千葉の珈琲屋さんで修業しました。お店を出す時は秩父か静岡かで迷ったんですが、家賃など諸々考えて秩父を選びました。秩父は私が小さい頃に住んでいた田舎の川根町(静岡県)と似た所もあったので、秩父にすんなり決めることができました。秩父は妻の出身地ということもあり、店を始める前にも何度か遊びにも来ていましたし、妻の友人もいましたので生活に不便するという認識は無かったですし、住む場所も街なかでしたので、すんなり移住することができました。移住したのは2014年7月で、カルネを開店したのは2015年2月でした。

起業するにあたって~大変だったこと・お店作りについて~

起業するにあたって~大変だったこと・お店作りについて~

秩父市の人口が6万人ちょっとで、それは事前情報としてしっかり認識して開業したのですが、やはり実際に始めてみると店の前の番場通り(ばんばどおり)には誰もいない時もあったり、店の前をなかなか人が通らないとかで、ちょっと辛かったという時期がありました。PRに関しては自分達はあまりしていなくて、広告も特に打ったりしなかったですね。ただ秩父は小さい街だからこそかもしれませんが、口コミで来てくれるお客様だとか、店に来てる方達が知り合いだったとかで、お客さんがお客さんを呼んでくれた感じですね。
 店のコンセプトとしては、「幅広い年代、子どもから大人まで来ていただきたい」というのがあります。店のロゴマークにはおばあちゃんと孫が描かれているんですが、このロゴにはそういったコンセプトが込められています。第二の家みたいな感じで、お客様の生活の中に僕らの店が入り込めたらいいなと思っています。リラックスできる場所、心の切り替えができる場所、安心感がある店になったらいいなという思いでやってきています。
 店のインテリア雑貨は、店に来たお客様が色々な物作りをしている方を教えてくれて、その人達から仕入れました。こうやって色々と取り入れることができたのは幸運だったなと思います。秩父には面白いものを作っている方がたくさんいるので、秩父で店を始めてそういう出会いがたくさんあることが良かった点ですね。

開業してみて感じた事。これからの店の展望

開業してみて感じた事。これからの店の展望

うちに来るお客様は年配の方が多いかなという気がします。あとは自分と同世代の30~40代の方が多いでしょうか。20代の方は少ないような気がします。最近は観光客の方も増えているので、観光客の方は比較的若い世代かなという印象があります。移住者もよく来てくれて、何人か仲良くなった方もいますし、この店が移住者同士の情報交換の場になればいいなと思います。私もお話ししたいのですが、シャイなので中々話しかけられないので話しかけてもらえると助かります(笑)。でもカウンターもありますし、僕が介入するよりもお客様同士が会話されたりと自然な雰囲気がある方がいいかなと思っています。
 都会の店と比べると、秩父はお客様同士の距離が近いなと感じます。実は親戚だったとか、何かしらですぐに繋がってしまうところがあります。それがいい面、悪い面両方あるかと思いますが、そういった繋がりのきっかけがたくさんあるところが秩父の面白いところかなと思います。私も移住者なので最初は友達もいない状況でしたので、そういう距離の近さはいいですね。店を始めてから友人ができて食事に行ったりすることもあるので、普通に会社員をしていたらこういう出会いはなかなか無いと思います。店を通じて色々な価値観を持つ人と出会えてよかったなと思います。

秩父での生活。秩父の魅力とこれから

秩父での生活。秩父の魅力とこれから

 秩父に来てからは、休みの日は秩父の外に出たいと思うことが多くて、車で1~2時間ぐらいの群馬や軽井沢によく出かけますね。秩父にいると、秩父には何もないなと思うことが多くて(笑)。 東京に出かける時は電車で行きますが、秩父地域内で電車は使うことはないですね。
 秩父の魅力は、何もない普通なところかなと思っています。観光地と言われていますが観光地らしくない、番場通りも秩父特集などでよく出てくるところですが、ここに普通に住んでいる人達の生活感がもろにあって、おもてなしの心が無い訳じゃないけど、それほどおもてなししようとも思って無く、そこが逆にいいところだと思います。あまり変に観光地化しようという意識を持つよりも、今のこの"微妙な街"というか、この空気感にオリジナリティがあるので、この微妙さをいい意味で維持し、「普通の生活感」がすぐそこにある感じが、外から来る人にとっても居心地がいいと感じる面もあると思います。そういう面を残しつつ、発展していって欲しいなと思います。
 この先秩父は毎年1,000人程度人口が減っていく中でどうなっていくかはわかりませんが、現在は観光地として人が来てくれているので、僕らとしては変わらず店を続けていこうと思っています。変わらないことを自分達は良しとしてやっているところもあるので、引き続き今までと同じようにやっていけるよう努力してきたいと思います。ただ街がどうなっていくかわからないので、不安が無いと言えば嘘になりますが(笑)。

Copyright© City of CHICHIBU All Rights Reserved. 掲載記事、写真の無断転載を禁止します。
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